不登校と発達障害の因果関係
不登校のお子さんの中には、発達障害が原因で不登校になるケースは多々あると予想されます。私たちは医者ではないので断定はできないのであくまで「予想」という言葉を使っています。ですが肌感として多々あると思うのは事実です。以下にその一例を挙げてみます。
①注意欠如・多動症 (ADHD)
ADHDの特徴的な症状である注意散漫や多動性が学校での集中力を妨げる場合があります。また、学校環境が刺激的すぎたり、適切なサポートが得られない場合には、不登校につながることがあります。
②自閉症スペクトラム障害 (ASD)
ASDの子供たちにとって、社交的な状況や過剰な刺激がストレスを引き起こすことがあります。これが学校に行くことを困難にし、不登校につながる場合があります。人前で発表することが苦手だったり人込みが苦手だったりします。
③学習障害
読み書きの困難や計算能力の低下などが学校での学習を難しくし、不登校の原因になる場合があります。反転文字になったり、短期記憶が苦手などと、学習障害には色々なパターンがあります。その子にあった学習方法を見つけることが大事です。
④情緒障害
不安症状やうつ症状が強く出る場合、学校への出席が困難になることがあります。共感性が強す過ぎる子に多いような気がします。人のことを自分のことのように過剰に思ってしまう子をよく見かけます。
⑤感覚処理過敏
特定の刺激(例えば、音や光)に対して過敏な反応を示す場合、学校の環境が不快であると感じ、不登校になることがあります。高所恐怖症の人が高層ビルのガラス張りの部屋で授業を受けるようなものです。
⑥対人関係の困難
発達障害が原因で他の生徒とのコミュニケーションが難しい場合、学校での社交的な場面が苦手で不登校になることがあります。小学生の間は問題ないことが多いイメージです。ですが、中学生になってくると周りとの差が顕著になり対人関係に支障をきたすことがよくあります。
どんな障害であれ、専門家(例えば、精神保健専門家や教育専門家)の支援を得ることが重要です。個々の状況に応じて、適切な対応や支援策を考えることが必要です。また、学校側にもその支援策を伝え、相談し、適切な支援を求めることが重要です。