【勉強が定着しない理由】短期記憶と長期記憶の違い、知っていますか?

勉強の土台って、そもそも何?
「勉強の土台って何ですか?」
これは面談などでもよくいただく質問です。私たち敬進塾では、「目的志向性が伴った行動ができる力」こそが、勉強の土台だと考えています。
単語を覚える。それだけじゃ、足りない。
例えば、英単語を「100個覚えてきてね」と言われたとき。本来の目的は、「覚えた単語をテストや会話、長文の中で使いこなせるようになること」のはずです。
けれど多くの生徒は、「順番通りに並べて暗記する」「ただ詰め込む」「直前に覚えてやり過ごす」といったように、行動が目的からズレてしまうことがあります。
つまり、「なぜそれをやるのか?」が抜け落ちてしまっているのです。
思考習慣は、一朝一夕では身につかない
こうした“目的からの逆算”や“使うことを見越した準備”という考え方は、大人になれば当たり前かもしれません。でも、子どもたちはその感覚を自然に持っているわけではありません。
思考の習慣は、一夜漬けで身につくものではありません。むしろ、何度も何度も、「あれ?これじゃダメか。じゃあ、どうすればいい?」というトライアンドエラーを繰り返す中で、少しずつ育っていくものです。
敬進塾の取り組み:定着テストとフィードバック
敬進塾では、この「土台」を育てるために、毎週「1週間前に習ったことが本当にできるようになったか」を確認する定着テストを実施しています。
これは、できた・できなかったという単なる点数を見るためではなく、
「何ができなかったのか?」
「次はどうすればできるか?」
を考えるきっかけとしてのテストです。
また、その内容については毎週、保護者の方にもフィードバックしています。
お子さまが「ただやる」のではなく、「考えながら取り組む」ために、私たちも一緒に考え、支えていきます。
最後に:土台が育てば、学力は自然に伸びていく
点数や偏差値に目が行きがちな時期だからこそ、「考える習慣」という目に見えにくい土台の育成を大切にしたいと私たちは思っています。
「何のためにやるのか?」
「どうすればもっとよくなるか?」
この問いに向き合い続ける力こそ、受験にも、そして将来にもつながる本当の“学力”だと信じています。