【勉強が定着しない理由】短期記憶と長期記憶の違い、知っていますか?

【勉強が定着しない理由】短期記憶と長期記憶の違い、知っていますか?
「昨日覚えたはずなのに、もう忘れてる…」
「テスト前に詰め込んだのに、全然思い出せない…」
そんな経験、誰にでもありますよね。
それ、短期記憶だけで終わってしまっているからかもしれません。
今日は、勉強の効率を上げるために知っておきたい
「短期記憶」と「長期記憶」の違いについて、わかりやすく解説します。
■ 短期記憶とは?
短期記憶とは、「一時的に覚えておくための記憶」のこと。
たとえば、人に教えてもらった電話番号を、かけるまでだけ覚えておくようなイメージです。
人の短期記憶は、おおよそ7つ前後の情報しか保持できず、数十秒~数分で忘れてしまうのが普通です。
つまり、
一夜漬けで覚えた英単語や公式も、使わなければすぐ忘れるのは当然なのです。
■ 長期記憶とは?
長期記憶は、時間が経っても保持され続ける記憶のこと。
自転車の乗り方や、自分の誕生日を忘れないのもこの記憶です。
勉強の内容をこの「長期記憶」に入れられれば、定期テストや入試でも思い出せる=実力になります。
■ じゃあ、どうすれば長期記憶になるの?
短期記憶 → 長期記憶 にするには、以下のポイントが大切です。
① くり返し復習する
一度覚えたことも、数日後にもう一度復習することで「脳にとって重要な情報」と判断され、長期記憶に移ります。
特に、
翌日
3日後
1週間後
このように「間隔をあけた復習(分散学習)」が効果的です。
② 理解しながら覚える
意味がわからないまま丸暗記しても、記憶は残りません。
「なぜそうなるのか」「どこで使うのか」を理解しながら覚えることで、記憶の定着率が上がります。
③ 書いて・話して・使ってみる
アウトプットが大事です。
ノートに書く、友達に説明する、問題を解く――使うことで記憶が強化されます。
■ 勉強は「一度で完璧」じゃなくていい
「やったのに忘れた…」と落ち込む必要はありません。
それは脳の当たり前の反応です。
大切なのは、忘れたことを、もう一度取り戻そうとすること。
それをくり返す中で、知識は長期記憶になり、やがて揺るぎない実力になります。
■ 敬進塾では「忘れる前提」で教えます
私たちは、生徒に「一度でできるようになれ」とは言いません。
忘れることは自然なこと。
だからこそ、復習のタイミングと方法を塾でしっかり管理し、
知識が長期記憶として定着するように導きます。
「がんばってるのに成果が出ない」と悩んでいるお子さまこそ、
その“覚え方”を見直すことで、大きく変わるかもしれません。
【まとめ】
短期記憶はすぐに忘れる。長期記憶にするには工夫が必要。
覚えたあとに「いつ・どう復習するか」が定着のカギ。
理解・くり返し・アウトプットで記憶は強くなる。